よく耳にするお肉の知識、
こだわりのように部位や焼き方などが語られ「専門的なことなんだろうなぁ」と敬遠してはいませんか?
と題してお送りした第1弾牛肉編に次ぐ第2弾「豚肉編」
臆することはありません。豚の体のどの部分かと特徴をつかめば、硬さ柔らかさ脂の多さなど納得、図解でググっと理解できます!
豚肉のあれこれおさらいしましょう!

豚肉はさまざまな部位があり、それぞれ食感や風味が異なります。ここでは、主な部位の特徴とおすすめの調理方法・美味しい食べ方を紹介します。
① 肩ロース
特徴
- 首に近い背中の部位。赤身と脂身がバランスよく含まれ、コクのある味わいです。
- 適度な脂肪があるため、ジューシーで柔らかいのが特徴ですね。
おすすめの調理方法
- とんかつ:ロースかつとしておなじみ。ほどよい脂身がサクサクの衣と相性抜群です。
- 生姜焼き:味がよく染み込み、柔らかく仕上がります。
- 煮込み料理:カレーやシチューにすると、肉の旨みが溶け出します。
② ロース
特徴
- THE背中の部位。きめが細かく柔らかい赤身で、適度な脂肪があります。
- さっぱりとした味わいでクセが少ないのが特徴です。
おすすめの調理方法
- とんかつ:こちらもロースかつとしておなじみ。脂身が少なめで、あっさり食べられる。
- ソテー:塩こしょうやガーリックバターでシンプルに焼くと美味しいですね。
- しゃぶしゃぶ:薄切りにして、ポン酢やゴマだれでさっぱりと。
③ ヒレ
特徴
- 豚の背中の肉であるロースの内側にあり、左右に1本ずつ付いています。牛や豚の背骨の腰のあたりにある肉です。脊椎の下、腰椎に沿って細長く位置しています。
- 脂肪がほとんどなく、きめ細かい柔らかい部位です。
- 豚肉の中でも特にヘルシーで上品な味わい。
おすすめの調理方法
- ヒレカツ:柔らかくジューシーで絶品、ロースよりもあっさりとしています。
- ステーキ:厚切りにして、シンプルに塩こしょうで焼くと絶品。
- 蒸し料理:低温で蒸すと、しっとりとした食感が楽しめる。
④ バラ
特徴
- 由来:肋骨(あばらぼね)つまり「ろっこつ」の周りのお肉で「バラ肉。」
- 赤身と脂身が層になっていて、濃厚な味わい。
- コクがあり、脂の甘みが楽しめる。
おすすめの調理方法
- 角煮:時間をかけて煮込むと、とろとろの食感に。
- 焼肉:脂の旨みを楽しむなら、シンプルに塩で。
- サムギョプサル:韓国風にカリカリに焼き、キムチや野菜と一緒に。
- ベーコンもバラ肉でできています。
⑤ もも
特徴
- 後ろ足のお尻付近のお肉なので赤身が多く、脂肪が少ないヘルシーな部位。
- しっかりとした歯ごたえがあるのが特徴です。
おすすめの調理方法
- 煮込み料理:チャーシューや角煮にすると、適度な食感が楽しめる。
- 炒め物:野菜と一緒にサッと炒めると、パサつきを抑えられる。
- ハム・燻製:ももの赤身を活かした自家製ハムも美味しい。
豚外もも
特徴
- もも肉の外側に位置し、赤身が多く、やや硬めの肉質。
- 低脂肪でヘルシーなため、ダイエット向き。
調理方法・美味しい食べ方
- おすすめ料理
- 焼肉やステーキ:筋切りをして叩くと柔らかくなり、美味しく焼けますね。
- ローストポーク:じっくり火を通すことで、しっとり仕上がります。
- カツレツ(トンカツ):衣をつけて揚げると、食べ応えがあります。

⑥ 肩
特徴
- しっかりとした歯ごたえがあり、コクのある味わいです。
- 煮込むと柔らかくなり、旨みが引き立つ。
おすすめの調理方法
- シチュー・カレー:長時間煮込むと、ホロホロになる。
- チャーシュー:味がしみこみやすく、ラーメンのトッピングにも最適。
- ひき肉料理:ミンチにしてハンバーグや餃子に。
⑦ スペアリブ(骨付きバラ肉)
特徴
- 骨の周りに旨みが詰まっており、濃厚な味わい。
- ジューシーで食べ応えがあります。
おすすめの調理方法
- 煮込み:醤油や味噌でじっくり煮込むと、骨からホロっと外れます。
- グリル・BBQ:タレに漬け込んで焼くと、香ばしく仕上がります。
⑧ 豚足
特徴
- コラーゲンが豊富で、プルプルとした食感。
- 脂身が多いが、煮込むとクセが少なくなる。
おすすめの調理方法
- 煮込み:味噌や醤油で煮込むと、旨みが凝縮。
- 焼き豚足:炙ってカリッと仕上げ、ポン酢で食べるのも◎。
⑩ 豚耳(みみ)
特徴
- コラーゲンが豊富で、ゼラチン質が多く、コリコリとした食感です。
- 皮と軟骨が一体になっており、低カロリーでヘルシー。
調理方法・美味しい食べ方
- 下処理:臭みを取るために、下茹でしてから調理すると良い。
- おすすめ料理
- 炒め物:細切りにしてニンニクや生姜と炒めると美味しい。
- 酢の物:ポン酢や酢味噌と和えて、さっぱりと。
- 沖縄料理のミミガー:細切りにしてピーナッツバターや酢醤油で和える。
⑪ 豚うで(肩肉)
特徴
- 適度な脂肪と筋があり、コクのある味わい。
- しっかりとした肉質で、煮込み料理に適している。
調理方法・美味しい食べ方
- おすすめ料理
- 煮込み料理:角煮、チャーシュー、ポトフなどで柔らかく仕上げる。
- カレーやシチュー:長時間煮込むことで、旨味が溶け出して美味しくなる。
- ひき肉にして餃子やハンバーグ:ジューシーでコクのある仕上がりに。
⑫豚ネック(トントロ)
特徴
- 首の部分で、適度に脂が入っており、柔らかい食感。
- 脂の甘みが強く、焼くとジューシーで美味しい。
調理方法・美味しい食べ方
- おすすめ料理
- 焼肉(塩焼き):塩コショウでシンプルに焼くと、脂の旨味が際立つ。
- ネギ塩ダレ炒め:刻みネギとレモンでさっぱりと。
- 豚トロ丼:ご飯にのせて、タレを絡めると絶品。
⑬豚タン
特徴
- 牛タンに比べて小ぶりで、適度な歯ごたえがある。
- 味がしっかりしており、焼いても煮込んでも美味しい。
調理方法・美味しい食べ方
- 下処理:皮をむいて、スライスすると食べやすい。
- おすすめ料理
- 焼肉(タン塩):薄切りにして、塩とレモンで食べると美味しい。
- 煮込み料理:長時間煮ることで、ホロホロの柔らかさに(シチュー、ポトフ)。
- 炒め物:ネギやニンニクと一緒に炒めるとコクが出る。
⑭豚すね
特徴
- スジが多く、硬めの肉質だが、長時間煮込むとトロトロに。
- ゼラチン質が豊富で、コクのあるスープが取れる。
調理方法・美味しい食べ方
- おすすめ料理
- 煮込み料理(ポークシチュー、角煮):圧力鍋を使うと柔らかくなる。
- スープ(ボーンブロス、豚骨スープ):じっくり煮出して旨味を引き出す。
- ドイツ料理のアイスバイン:塩漬けして煮ると、ほろほろの食感に。
どの部位も特徴的な食感と味わいがあり、適した調理方法で楽しむことで、より美味しく味わえます!
まとめ
豚肉は部位ごとに食感や風味が異なり、それに合った調理方法を選ぶことで美味しさが引き立ちます。
・ジューシーさを楽しむなら → バラ・肩ロース
・あっさりヘルシーに食べるなら → ヒレ・もも
・煮込み料理に適しているのは → 角煮(バラ)、チャーシュー(肩・もも)
・焼いて楽しむなら → ロース・バラ・スペアリブ
調理方法によって味わいも変わるので、ぜひいろいろ試してみてください!
豚肉を使ったBBQ料理をご紹介します!

豚肉はBBQにぴったりの食材で、脂がほどよくよくてジューシーに仕上がります!いくつかのおすすめの豚肉BBQ料理を紹介します。
1. 豚バラ串焼き(豚バラの炭火焼き串)
材料:
- 豚バラ肉(ブロック) 300g
- 塩・こしょう適量
- 焼き鳥のタレ(または醤油+みりん+砂糖) 適量
- にんにく(お好みで)
作り方:
- 豚バラ肉を3cm角にカットし、塩こしょうをふる。
- 串に刺し、強火の炭火でじっくり焼きます。
- 仕上げに焼き鳥のタレを塗って焼き上げます。
- カリカリに焼けたら完成!
ポイント:
タレを塗るタイミングは焼き上がり直前がベスト。
2. スペアのBBQグリル
材料:
- 豚スペアリブ 500g
- 塩・こしょう適量
- 焼肉のタレ(またはBBQソース) 100ml
- はちみつ 大さじ1
- にんにく(すりおろし) 1枚
- しょうが(すりおろし) 1枚
作り方:
- スペアリブにフォークで穴を開け、塩こしょうをもみ込む。
- 焼肉のタレ、はちみつ、にんにく、しょうがを混ぜた漬けダレに1時間以上漬ける。
- 炭火でじっくり焼く(アルミホイルで包んで焼くと柔らかく仕上がる)。
- 仕上げにタレを塗りながら焼き上げます。
ポイント:
じっくり焼いて、柔らかくジューシーに。 アルミホイルを使うと失敗しにくい!
3.豚ローの漬け味噌焼き
材料:
- 豚ロース(厚切り) 300g
- 味噌大さじ3
- みりん 大さじ2
- 砂糖 1杯
- 酒 大さじ1
- にんにく・しょうが(すりおろし)
作り方:
- 味噌、みりん、砂糖、酒、にんにく、しょうがを混ぜ、豚ロースにしっかり漬ける(最低2時間)。
- 弱火~中火の炭火でじっくり焼く(焦げやすいので注意)。
- 香ばしく焼けたら完成!
ポイント:
焦げやすいので、最初に表面を焼いてからアルミホイルで包んで中まで火を軽くてGOOD。
4. 豚こまの焼きそば
材料:
- 豚こま肉 200g
- 焼きそば麺 2玉
- キャベツ 1/4玉
- もやし 1/2袋
- 焼きそばソース 大さじ3
- 塩・こしょう適量
作り方:
- 豚こま肉を炒め、塩こしょうで軽く味付けします。
- キャベツともやしを加えて、炒める。
- 焼きそば麺を入れ、焼きそばソースで味を付けます。
- 香ば焼きあがったら完成!
ポイント:
鉄板で焼くと香ばしく、BBQの雰囲気がより楽しめる!
5. 豚肩ロースのステーキ
材料:
- 豚肩ロース 300g
- 塩・こしょう適量
- オリーブオイル 大さじ1
- ローズマリー(お好みで)
作り方:
- 豚肩ロースに塩こしょうをしっかりと。
- 強火の炭火で両面を焼き、表面に焼き色をつける。
- 弱火でじっくり火を通し、仕上げにオリーブオイルをかけます。
- ローズマリーを添えて完成!
ポイント:
厚切りの豚肉はじっくり火を入れるのが大事。肉汁を閉じ込めてジューシーに仕上げるのがコツ。
どのレシピもBBQにぴったりですので、ぜひ試してみてください!
以上、豚肉の知識、調理法などのご紹介でした。
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