送別会で気を付ける5つのこと

長く一緒に働いた仲間を気持ちよく送り出す送別会。主役の笑顔はもちろん、参加者全員が「良い会だった」と感じるためには、抜け漏れのない準備と当日の運営がカギです。ここでは、幹事が押さえるべき5つのポイントを、実務的なチェックリストとテンプレ付きで解説します。

1.過度なサプライズや暴露ネタ

大がかりなサプライズ、過去の失敗談いじり、罰ゲームは“盛り上がるはず”が一転して気まずさを生みます。心理的安全性を損ない、セクハラ・パワハラに発展するリスクも。特に異動や退職の事情は繊細で、本人が触れてほしくない話題もあります。
代替案: 事前アンケートでOKラインを確認。演出は「花束・感謝状・短いメッセージ動画」など上品かつ短時間に。

2.スピーチの長文化&人数を増やし過ぎ

1人3分超×大人数は料理が冷め、終電も圧迫。聞き手の集中も切れ、主役の負担にもなります。予定が押すと最後の記念撮影やお開き挨拶が雑になり、余韻を損ねます。
代替案: 代表3〜5名に厳選、各2分以内。その他は寄せ書き・動画・スライドで集約し、MCがタイムキープ。

3.飲酒の強要や“一気コール”

事故・急性アルコール中毒・ハラスメントの典型例。翌営業日に影響、コンプラ違反、最悪だと損害賠償の火種にも。宗教・体質・服薬など“飲めない事情”は外から見えません。
代替案: ノンアル/微アルを十分に用意し、乾杯は少量でOKを明言。飲みゲームは「クイズ・ビンゴ・抽選」に置換し、酔い過ぎフォロー係を配置。

4.会費・精算を当日に手作業で回す

受付渋滞、小銭不足、回収漏れ、誰が払ったか不明…幹事の心拍数だけが上昇します。最後に会場側と金額が合わない“冷や汗タイム”も起きがち。
代替案: 事前徴収(QR決済/振込)を基本にし、当日払いは“釣りなしの切りの良い金額”で。受付は名簿2レーン(氏名確認/ステッカー配布)で流し、未払い可視化。

5.サプライズがばれてしまう

主役をサプライズで出迎える際は、参加者の到着時刻をあらかじめ“ずらして”設定するのが鉄則です。遅刻や想定外の早着によって最寄り駅や会場付近、エレベーター内で主役と鉢合わせ——という事故が起きがち。集合時間は必ず指定し、遅れる見込みの参加者には「主役入場後に合流」といった代替導線を事前に周知しましょう。加えて、エントランス手前に誘導係を置く/待機場所を別階に用意する/連絡手段をグループチャットに統一する、などの運用で“露見リスク”を下げられます。

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