一年の締めくくりに「楽しかったね」で終われる忘年会は、準備8割・当日2割。目的が曖昧、連絡が遅い、進行がグダる、配慮が抜ける、会計で揉める――よくある失敗は、すべて事前設計で回避できます。ここでは、幹事初心者でも迷わないように「5つの要点」とツール化できるテンプレをセットでまとめました。
1. 飲酒の強要&一気コール
「年に一度だし!」のノリでの強要は、事故・ハラスメント・コンプラ違反の温床。翌営業日や健康被害にも直結します。宗教・体質・服薬など“飲めない理由”は外から見えません。
代替案: 乾杯は“口を付ければOK”を明言。ノンアル/微アルを十分に用意し、ゲームはクイズ・抽選・ビンゴなど非飲酒型に切り替え。見守り・介抱係を事前に指名。
2. 会費・精算を当日に手作業で回す
年末の混雑で受付が渋滞し、小銭不足・回収漏れ・誰が払ったかわからない——幹事のストレスが爆増します。会場との最終金額が合わずに冷や汗…も“あるある”。
代替案: 事前徴収(QR決済・振込)を基本化。当日支払いは釣りなしの金額に設定し、受付は氏名確認とステッカー配布の2レーンで回転率を上げる。未払いの可視化リストを用意。
3. 余興・発表の“地雷”演出(下ネタ/暴露/内輪いじり)
「盛り上がるはず」が一転、誰かを傷つけたり、職場の関係性を壊すリスク。著作権の無許可BGMや写真流用もNGです。
代替案: 余興ガイドライン(禁止例・所要時間・音量)を事前共有。上品な抽選会、1年のハイライト動画(表彰は短く・公平に)、フォトブースなど“誰も置いていかない”企画に。
4. メニューの偏り&食物アレルギー未確認
揚げ物だらけ/炭水化物過多/ベジ・ハラール・グルテン対応なし、などは満足度を下げます。直前の人数増減で料理が足りない・余るも“あるある”。
代替案: 事前アンケートでアレルギー・宗教・嗜好を確認。温冷/肉魚野菜のバランス、ノンアル飲料の種類も確保。人数変動は締切日と調整幅(±10%)を会場と合意。
5. 無断撮影&SNS無許可投稿(社外秘の露出)
顔出しNGの人や同伴者、ホワイトボードの社内情報が映り込み、トラブル・拡散の原因に。後からの削除依頼は止めにくいです。
代替案: 開会時に「撮影・公開ルール」を口頭&掲示で周知。OK/NGシールや席札で可視化し、社内共有は限定アルバム(社内のみ)。外部公開は写っている全員の許可を取得、必要なら顔ぼかしを実施。