はじめて会う人も多いオフ会は、ちょっとした油断が大きなトラブルに繋がりがち。ここでは“盛り上げたい”善意から起こりやすい5つの落とし穴と、すぐ実行できる代替案をセットでまとめました。短いルールづくりと役割分担だけで、安心で包摂的な場にできます。
1. 無断撮影・無許可投稿・個人情報の晒し
集合写真を勢いでSNSに投稿、名札や名刺を写し込む、リアル名や勤務先を周囲に聞き回る——いずれもプライバシー侵害の火種。会場の場所や時間をリアタイ発信して“野次馬”を呼ぶのもNG。
代替案: 開会時に「撮影・公開ルール」を口頭&掲示で共有。OK/NGステッカーやハンドサインで可視化し、写真共有は“限定アルバム”に集約。外部公開は写り込み全員の同意を取得。
2. ルール未整備&モデレーション不在での放置進行
行動規範(CoC)なし、司会・トラブル窓口なしだと、ハラスメントや言い争いが起きても収拾不能。タイムテーブル不在で中だるみ→早退増も“あるある”。
代替案: 事前に短文CoC(禁止行為・通報先・対応)を告知し、当日は司会+モデレーターの2名体制。120分なら「自己紹介→交流→企画→休憩→締め」の進行を明記し、タイマーで運用。
3. 会場ルール違反(音量・持ち込み・喫煙・ゴミ)
音量オーバー、無断持ち込み、分別無視や撤収遅延は、追加請求や次回利用停止に直結。近隣クレームで即時中止…も起こり得ます。
代替案: 事前に会場チェックリスト(音量上限/喫煙場所/持ち込み可否/搬入出/清掃)を共有。担当を「受付/音量/清掃/撤収」に割り振り、終了15分前に片付け開始。
4. ステルスマーケティング&過度な勧誘(商材・宗教・投資)
雑談を装った勧誘や物販の押し売り、スポンサー表記なしの宣伝は信頼を毀損。コミュニティ崩壊の近道です。
代替案: 「商用行為の可否」を事前明記(基本は禁止)。スポンサーがある場合は枠・時間・表示を透明化。名刺交換や告知は“最後の5分のみ”など時間を区切る。
5. 内輪ノリで新規参加者を置き去りにする
古参同士で固まる、専門用語だらけ、話題を独占——新規は疎外感を覚え、次回参加が途絶えます。
代替案: 初参加者ウェルカム担当を配置し、開始直後に30秒自己紹介ラウンド。話題カードや席替えタイマーで混ざれる導線を作る。発言は「2分以内・同一話者の連続発言禁止」など軽いルールで回す。