BBQは“準備8割・当日2割”。食材の下処理、焼き台の配置、役割分担、衛生と安全、そして天候/煙/近隣への配慮までを事前に設計すると、当日は楽しむだけに集中できます。屋外・屋内いずれでも通用する基本をしっかり押さえましょう。
1. 食材の下処理計画(解凍・下味・カット・アレルギー)
前日までに冷蔵解凍・下味冷蔵・一口サイズのカットを済ませると当日の手数が激減。部位別に袋分けし、味付けは“塩系/タレ系/スパイス系”の3軸で準備。アレルギーや宗教配慮を名札化すれば、提供ミスと待ち時間の両方を防げます。
2. 焼き台“ステーション化”と役割分担
焼き台を“肉/海鮮/野菜/キッズ”などに分け、焼き係・配膳・ドリンク係を明確にすると渋滞が解消。テーブルは高めで回遊性を確保し、動線上に取り皿・トング・調味料を集約。10〜15分ごとに焼き係をローテするルールで全員参加に。
3. 衛生・温度管理(トング二刀流+手指導線)
生用と食べ頃用でトングを色分けし、まな板・トレーも生/加熱済で分離。手洗い/アルコール/ウェットティッシュを“取りに行かせず届く位置”に置く。中心温度目安(鶏75℃/豚68℃/牛ひき肉71℃)を掲示すれば、生焼け事故を未然に防げます。
4. ドリンク&アイスの供給設計
クーラーボックスは“開ける頻度の高い順”に配置し、氷は飲用用と保冷用を分ける。ノンアル/キッズ向け(麦茶・スポドリ)とホット系(季節ならホットレモン)を1種用意すると満足度が底上げ。紙コップは名入れで使い捨てロスを削減。
5. 天候・煙・近隣・撤収のリスク対策
屋外はタープと雨天代替案、屋内は換気・煙感知器・消火器位置の共有を開始前に周知。油受けと耐熱シートで床汚れを防ぎ、音量は“会話が届くが外へ漏れにくい”基準で調整。終了20分前に片付けアナウンス→ごみ分別→最終点検で締めます。